会社の帰り、いつもは閉店していた古本屋が、たまたま今日は開いているのに気付く。
なんのことはない、自分がたまたま早く退社できただけで、古本屋が珍しく開店していたわけではない。

軒先にはいい具合に経年劣化で茶色くなった実用書や文学書が100円均一でさらされている。
暇を潰すのにいい本はないものかと店に入る…正面のカウンターには店主らしい老人が、手元の本から視線をこちらに向けるでもなく、「いらっしゃいませ」の一言もなく、ただ佇んでいる。
ブックオフみたいにうるさいのもなんだが、黙殺されるのも釈然としない。まあいいけど。

店内はほどよく心地よい温度で、これまたほどよいボリュームでクラシックがかかっている。これはボレロか。ぶらぶらなんとはなしに店内をぶらつきつつ、気付けば書棚の前で立ちすくんでいた。別に特定の本に興味を引いたわけではない、雰囲気に飲まれてしまった、というべきか。

実際、この店が商売になっているかどうかは皆目見当付かないが、こんな空気の中で一日を過ごせたらどれだけ落ち着いた人生を過ごせることだろう。
お茶を飲みながら本を読みつつ、夜になったら店を閉める。
勿論、そんな甘い商売がまかり通るわけではないわけだが。

結局何も買わずに店を出た。「ありがとうございました」の声がなかったのはかえって有り難かった。

オチはありません。
宝くじで3億とか当たったら、道楽でマジック専門店を開いて、毎日ドラフトして暮らしたい。
専門店だし、自分の好きなものだけ置く。

あー、でも自分でも遊びたいからスパⅣは置く。
近所とか隣は大型書店だったりゲーム屋で、自分が好きな本とか漫画はすぐに確保。
つまり自分の好きなもので周りを埋め尽くす。

新エクスパンション発売日には、24時間営業にして終日ドラフトやらシールド。
PTQとかのシーズンはレギュレーションに合った大会を毎日開く(人が来るかは別問題)。

マジック専門店でなくて、マジックバーでもいいや。オタバーでもいいや。
とにかく気の合う仲間と文化祭前日みたいな(当日でもいいや)毎日を過ごしたい。

妄想はタダですね。
でも後ろ向き過ぎて自分が駄目になってくるのがわかります。
DDD

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