【日常】GP新潟番外編～帰路～
2009年9月1日 日常 コメント (6)往路は大宮経由の大幅な南回りルートだったが、帰路は日本海側から。
新潟市からはほぼ北東へ向かう。
距離はこちらの方が圧倒的に短いが、在来線での移動は乗り継ぎ含めて５時間超のルート。
で、新潟を出発して３時間、１１時半に米沢に到着。
１時間４０分の待ち合わせ後、福島へは５０分弱の距離。最早目と鼻の先だ。
幸い、切符は途中下車が可能だったので、昼食を駅前で取ることにする。
当初は途中下車を意識していなかったので、適当に駅の構内の立ち食いそばで済ませるつもりだったのだが、駅前に出られるのなら話は違ってくる。
時間もちょうど昼前、この時間なら昼食時のピークに会うこともない。
それほどの空腹は感じていなかったものの、シチュエーションに呼応するかのように食欲に火がついた。
さて、米沢といえばラーメンか、奮発して米沢牛か…。
台風の接近に伴う小雨がぱらついているため、可能であればできるだけ近くで済ませておきたい。
懸念するのはなんと言っても価格帯である。
ラーメンなら１０００円以内で収めたいし、焼肉なら２０００円以内で収めたい。
しかしそうそう条件に合致した店が都合良くあるはずが…あった。
古びた喫茶店、昭和からそのまま現代にタイムリープしたかのような外観。
いかにも地元の常連で成り立っているような店…。
しかし、店頭の看板には鷹山（ようざん）焼き１８００円の文字が。
どうやら鷹山焼きとは米沢牛のスタミナ焼きだそうだが…。
鷹山を焼いてどうするんだ、という野暮なツッコミは無しにしておこう。
スタミナ焼きだってスタミナを焼くわけではないし、
生姜焼きだって焼いた生姜のみが出てくるわけではない。
地雷を絵に描いたような喫茶店だが、この雨の中、他の店を探す気力もない。
見知らぬ地での外食はいつだって博打なものだと割り切って入ることにする。
案の定、寂れ具合は外観のみならず店内にも感じられた。
入り口からすぐのスペースには段ボールや籠が積み重ねられ、壁面に表示されたメニューも油と経年劣化で黄ばんでいる。
店主の威勢の良い「２階へどうぞ」の声がやや救いか。
なるほど、案内された２階は米沢駅が一望でき、古風な佇まいを楽しむことができる。
他にお客さんもいないことだし、窓際でゆっくり電車を待つのも悪くない。
食事だけでは潰すことが難しいと思っていた１時間４０分を消化できるなら、一石二鳥だったかもしれない。
和風なアロハとＧパンという、やや砕けすぎた風貌の店主に鷹山焼きを注文し、窓の外を眺めつつＧＰを回顧する。
せっかくだからとビールを注文しようと思ったところで店主が鷹山焼きを持ってきた。
「これを見たらビール飲みたくなるでしょ」
いや、それを見てビールを注文したわけではない。
さて、ビールと焼肉を満喫するか、と思ったところで一つ前のテーブルにこちらと向かい合わせるように座る店主。
こちらを見ながら「うまいか？」と言わんばかりの店主。落ち着いて食えない。
やっぱり「うまいでしょ？」と聞いてくる店主。
確かにうまい。
だが、このうまさは多分米沢牛のうまさではない。
例えるなら、自分が学生の時に大量に買ったバラ肉をフライパンで焼いた時、
醤油と塩胡椒だけで味付けしたらなかなかうまい！
と感じたときのうまさだ。
「はい、とてもおいしいです」
あまつさえ店主、煙草を吸い始める。それはないだろう。
どこから来たのか、これからどこへ行くのかを聞いてくる店主。
いやここは気にしたら負けだ。
せっかく高い食事代を払ったのだから楽しまなければ損というものだ。
可能な限り食事に意識を集中させる。
さて、焼肉以外はどうか。
一品付いていた冷や奴には刻んだミョウガが乗っている。自分はあまりミョウガは好きではないが仕方がない。
一息つこうと口にしたみそ汁に浮いているのはネギかと思ったらこちらもミョウガだった。
ミョウガとミョウガが被ってしまった。
なんで同じ料理の中でこんなものが被るんだ。
どれだけ店主はミョウガ好きなのか。
ところでミョウガは食べ過ぎると馬鹿になるという俗説があるが。
食事を終え、居心地悪いので早々に退散しようとすると、
「まだ電車の時間まで１時間もあるぜ！？」
とタメ口で引き留められる。
適当にお茶を濁して店を後にする。
鷹山焼き＋ビール代は高くついたが、旅の思い出と言えば悪くない。
いや、やっぱりラーメン屋にでも行けば良かった、そんなことを考えながら福島への帰路に着いた。台風が近づいている。
新潟市からはほぼ北東へ向かう。
距離はこちらの方が圧倒的に短いが、在来線での移動は乗り継ぎ含めて５時間超のルート。
で、新潟を出発して３時間、１１時半に米沢に到着。
１時間４０分の待ち合わせ後、福島へは５０分弱の距離。最早目と鼻の先だ。
幸い、切符は途中下車が可能だったので、昼食を駅前で取ることにする。
当初は途中下車を意識していなかったので、適当に駅の構内の立ち食いそばで済ませるつもりだったのだが、駅前に出られるのなら話は違ってくる。
時間もちょうど昼前、この時間なら昼食時のピークに会うこともない。
それほどの空腹は感じていなかったものの、シチュエーションに呼応するかのように食欲に火がついた。
さて、米沢といえばラーメンか、奮発して米沢牛か…。
台風の接近に伴う小雨がぱらついているため、可能であればできるだけ近くで済ませておきたい。
懸念するのはなんと言っても価格帯である。
ラーメンなら１０００円以内で収めたいし、焼肉なら２０００円以内で収めたい。
しかしそうそう条件に合致した店が都合良くあるはずが…あった。
古びた喫茶店、昭和からそのまま現代にタイムリープしたかのような外観。
いかにも地元の常連で成り立っているような店…。
しかし、店頭の看板には鷹山（ようざん）焼き１８００円の文字が。
どうやら鷹山焼きとは米沢牛のスタミナ焼きだそうだが…。
鷹山を焼いてどうするんだ、という野暮なツッコミは無しにしておこう。
スタミナ焼きだってスタミナを焼くわけではないし、
生姜焼きだって焼いた生姜のみが出てくるわけではない。
地雷を絵に描いたような喫茶店だが、この雨の中、他の店を探す気力もない。
見知らぬ地での外食はいつだって博打なものだと割り切って入ることにする。
案の定、寂れ具合は外観のみならず店内にも感じられた。
入り口からすぐのスペースには段ボールや籠が積み重ねられ、壁面に表示されたメニューも油と経年劣化で黄ばんでいる。
店主の威勢の良い「２階へどうぞ」の声がやや救いか。
なるほど、案内された２階は米沢駅が一望でき、古風な佇まいを楽しむことができる。
他にお客さんもいないことだし、窓際でゆっくり電車を待つのも悪くない。
食事だけでは潰すことが難しいと思っていた１時間４０分を消化できるなら、一石二鳥だったかもしれない。
和風なアロハとＧパンという、やや砕けすぎた風貌の店主に鷹山焼きを注文し、窓の外を眺めつつＧＰを回顧する。
せっかくだからとビールを注文しようと思ったところで店主が鷹山焼きを持ってきた。
「これを見たらビール飲みたくなるでしょ」
いや、それを見てビールを注文したわけではない。
さて、ビールと焼肉を満喫するか、と思ったところで一つ前のテーブルにこちらと向かい合わせるように座る店主。
こちらを見ながら「うまいか？」と言わんばかりの店主。落ち着いて食えない。
やっぱり「うまいでしょ？」と聞いてくる店主。
確かにうまい。
だが、このうまさは多分米沢牛のうまさではない。
例えるなら、自分が学生の時に大量に買ったバラ肉をフライパンで焼いた時、
醤油と塩胡椒だけで味付けしたらなかなかうまい！
と感じたときのうまさだ。
「はい、とてもおいしいです」
あまつさえ店主、煙草を吸い始める。それはないだろう。
どこから来たのか、これからどこへ行くのかを聞いてくる店主。
いやここは気にしたら負けだ。
せっかく高い食事代を払ったのだから楽しまなければ損というものだ。
可能な限り食事に意識を集中させる。
さて、焼肉以外はどうか。
一品付いていた冷や奴には刻んだミョウガが乗っている。自分はあまりミョウガは好きではないが仕方がない。
一息つこうと口にしたみそ汁に浮いているのはネギかと思ったらこちらもミョウガだった。
ミョウガとミョウガが被ってしまった。
なんで同じ料理の中でこんなものが被るんだ。
どれだけ店主はミョウガ好きなのか。
ところでミョウガは食べ過ぎると馬鹿になるという俗説があるが。
食事を終え、居心地悪いので早々に退散しようとすると、
「まだ電車の時間まで１時間もあるぜ！？」
とタメ口で引き留められる。
適当にお茶を濁して店を後にする。
鷹山焼き＋ビール代は高くついたが、旅の思い出と言えば悪くない。
いや、やっぱりラーメン屋にでも行けば良かった、そんなことを考えながら福島への帰路に着いた。台風が近づいている。
コメント
乙です…
焼肉も以前教えてもらった金剛閣はすごくよかったし。
たまたま今回地雷を踏んだだけで…。
というか、見える地雷だったんだけどｗ
相変わらず米坂線と山形新幹線の接続は悪いようでご愁傷様です。
ＧＰお疲れ様でした。
１日６本しか出てないことにびっくり！
みんな新幹線使うんだなー。
の台詞を店主に聞かせてやりかたったです。