【MTG】シャドウムーア後のRB土地破壊案
2008年4月28日 MTG コメント (10)
◆導入
10thで《石の雨/Stone Rain》が落ちて以来、土地破壊フリークはエクスパンションのリリースの度、実戦的な土地破壊スペルがないものか期待していたものだが、シャドウムーアでその悲願はようやく成就されたわけだ。言わずとしれた《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》である。
土地破壊の構築の可能性を喜ぶ前に、過去に成功したサンプルを見てみよう。
恐らく土地破壊デッキが最も活躍していたのは(そしてボコられたのも)この時代。
これをベースに考えると、9年経った今の環境で意外なほどに同じパーツ、もしくは代用可能なパーツが多いことに気付く。
・《ジャッカルの仔》→《ぼろ布食いの偏執狂/Tattermunge Maniac》
・《モグの狂信者》
・《なだれ乗り》
etc...
とはいえ、メタを含んだ環境が違うことは言うまでもないので、そのまま現環境へのローカライズはナンセンスかも、と考えて上記は飽くまで参考程度とし以下の構成で組んでみた。
3マナの土地破壊は最低8枚ないと話にならないので、言うまでもなく《涙の雨》を投入。
必然的に赤黒になり、《大爆発の魔道士》《なだれ乗り》を使い回すために《その場しのぎの人形》を採用。
フィニッシャーは《復讐の亜神》。せっかくマナを縛ってもそのままフィニッシュに繋げられず、リカバリを許してしまうのはよくあることで、その点こいつは5/4飛行速攻ととても都合がいい能力がついている。墓地から戻ってくる能力は言わずもがな。
他には展開を遅らせつつT2からの《苦花》で相手が回答を見いだす前に殴り勝つことも期待。
あとはメタに合わせた火力を適当に。
流石に土地破壊がもたついては話にならないので、泣けてくるようなマナブーストを4枚投入。
刹那的に赤マナを出してT2の土地破壊を重視するか、《冷鉄の心臓》と丸い選択をとるのか、どちらが正しいのかは正直まだよくわからない。
◆問題点と課題
《復讐の亜神》採用にあたって、無色のマナソースを許容できない構成になった。
本来ならマナブーストは《精神石/Mind Stone》で十分だし、2色デッキで《変わり谷/Mutavault》が使えないのも勿体なさ過ぎる。
中盤にさっさと《復讐の亜神》で決めるプランは魅力的だが、《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》あたりでのドロー強化しつつの土地破壊継続も楽しそうだ。
とは言え、一番の問題は土地破壊自体の不安定さであって、正直この手のデッキがメタのトップにいたことは、上記のWorlds1999ぐらいしか聞かない。
あちらは《石の雨/Stone Rain》《略奪/Pillage》《なだれ乗り》に加え、《不毛の大地/Wasteland》《古えの墳墓/Ancient Tomb》も使えたわけで、安定性は比較にならない。
非カウンター系のコントロール(ヒバリとか)には分がいいはずだけど、ティンカーとかでよくある「マナブーストしか引かない」「重いスペルしか引かない」ってのを回避するのと同じぐらい、もしかしたらそれ以上に都合のいいドローが必要なデッキでなわけで、スキルより運で勝つ私でもあんまり実戦で使う気にはなれなかったり…。
オチがついたところでお開きということで…。
10thで《石の雨/Stone Rain》が落ちて以来、土地破壊フリークはエクスパンションのリリースの度、実戦的な土地破壊スペルがないものか期待していたものだが、シャドウムーアでその悲願はようやく成就されたわけだ。言わずとしれた《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》である。
土地破壊の構築の可能性を喜ぶ前に、過去に成功したサンプルを見てみよう。
--- Sped Red ---Worlds1999の決勝で、ブッディのアーティファクトレッドにフルボッコにされていたマーク・ル・パインの赤単土地破壊、と言われれば合点する人も多いだろう。
■メインデッキ (60枚)
4《ジャッカルの仔/Jackal Pup》
4《モグの狂信者/Mogg Fanatic》
3《投火師/Fireslinger》
4《なだれ乗り/Avalanche Riders》
4《呪われた巻物/Cursed Scroll》
2《弧状の稲妻/Arc Lightning》
4《ショック/Shock》
4《石の雨/Stone Rain》
4《略奪/Pillage》
3《ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan》
16《山/Mountain》
2《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4《不毛の大地/Wasteland》
2《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》
□サイドボード (15枚)
1《投火師/Fireslinger》
2《マスティコア/Masticore》
4《湯焼/Scald》
4《スランの鋳造所/Thran Foundry》
1《流動石の洪水/Flowstone Flood》
1《弧状の稲妻/Arc Lightning》
2《破壊的脈動/Shattering Pulse》
恐らく土地破壊デッキが最も活躍していたのは(そしてボコられたのも)この時代。
これをベースに考えると、9年経った今の環境で意外なほどに同じパーツ、もしくは代用可能なパーツが多いことに気付く。
・《ジャッカルの仔》→《ぼろ布食いの偏執狂/Tattermunge Maniac》
・《モグの狂信者》
・《なだれ乗り》
etc...
とはいえ、メタを含んだ環境が違うことは言うまでもないので、そのまま現環境へのローカライズはナンセンスかも、と考えて上記は飽くまで参考程度とし以下の構成で組んでみた。
---MLL(Makeshift Land Loss)---◆概要
4《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
4《なだれ乗り/Avalanche Riders》
2《叫び大口/Shriekmaw》
4《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
4《苦花/Bitterblossom》
4《火葬/Incinerate》
4《涙の雨/Rain of Tears》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》
3《硫黄破/Sulfurous Blast》
4《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》or《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《偶像の石塚/Graven Cairns》
4《硫黄泉/Sulfurous Springs》
4《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
6《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp》
4《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
3マナの土地破壊は最低8枚ないと話にならないので、言うまでもなく《涙の雨》を投入。
必然的に赤黒になり、《大爆発の魔道士》《なだれ乗り》を使い回すために《その場しのぎの人形》を採用。
フィニッシャーは《復讐の亜神》。せっかくマナを縛ってもそのままフィニッシュに繋げられず、リカバリを許してしまうのはよくあることで、その点こいつは5/4飛行速攻ととても都合がいい能力がついている。墓地から戻ってくる能力は言わずもがな。
他には展開を遅らせつつT2からの《苦花》で相手が回答を見いだす前に殴り勝つことも期待。
あとはメタに合わせた火力を適当に。
流石に土地破壊がもたついては話にならないので、泣けてくるようなマナブーストを4枚投入。
刹那的に赤マナを出してT2の土地破壊を重視するか、《冷鉄の心臓》と丸い選択をとるのか、どちらが正しいのかは正直まだよくわからない。
◆問題点と課題
《復讐の亜神》採用にあたって、無色のマナソースを許容できない構成になった。
本来ならマナブーストは《精神石/Mind Stone》で十分だし、2色デッキで《変わり谷/Mutavault》が使えないのも勿体なさ過ぎる。
中盤にさっさと《復讐の亜神》で決めるプランは魅力的だが、《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》あたりでのドロー強化しつつの土地破壊継続も楽しそうだ。
とは言え、一番の問題は土地破壊自体の不安定さであって、正直この手のデッキがメタのトップにいたことは、上記のWorlds1999ぐらいしか聞かない。
あちらは《石の雨/Stone Rain》《略奪/Pillage》《なだれ乗り》に加え、《不毛の大地/Wasteland》《古えの墳墓/Ancient Tomb》も使えたわけで、安定性は比較にならない。
非カウンター系のコントロール(ヒバリとか)には分がいいはずだけど、ティンカーとかでよくある「マナブーストしか引かない」「重いスペルしか引かない」ってのを回避するのと同じぐらい、もしかしたらそれ以上に都合のいいドローが必要なデッキでなわけで、スキルより運で勝つ私でもあんまり実戦で使う気にはなれなかったり…。
オチがついたところでお開きということで…。
コメント
クリーチャー15
4《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
4《なだれ乗り/Avalanche Riders》
3《叫び大口/Shriekmaw》
4《復讐の亜神/Demigod of Revenge》
スペル22
4《涙の雨/Rain of Tears》
3《氷落とし/Icefall》
4《火葬/Incinerate》
4《苦花/Bitterblossom》
3《滅び/Damnation》
4《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
土地23
4《ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment》
4《硫黄泉/Sulfurous Springs》
4《偶像の石塚/Graven Cairns》
4《反射池/Reflecting Pool》
5《沼/Swamp》
2《山/Mountain》
サイドボード15
4《祭影師ギルドの魔道士/Shadow Guildmage》
3《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore》
3《炎渦竜巻/Firespout》
2《根絶/Extirpate》
3《思考囲い/Thoughtseize》
わーん、DDDさんのばかばかー(泣)。
カバ雄さんと同じ橋を渡っていたなんて、光栄の極みです。
大きな相違点は《その場しのぎの人形》と《氷落とし》でしょうか。
前者は《大爆発の魔道士》《なだれ乗り》を再利用できれば、
ついでに《復讐の亜神》を釣って来れれば強くね?って腹だったのですが(例の能力は誘発しませんが)、純粋に《氷落とし》の方が強そうっすね。
《大爆発の魔道士》サクり、《なだれ乗り》エコー払わず、のタイミングで回収できるのはよさげっす。
取り下げなんてしないでカバ雄さんの記事も載せてくださいよー。
構築にあたった経緯とか、カード選択の基準とか、すごく読みたいです。
赤いハルマゲドンはどうでしょうか
《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》も使いたくなるなあ。
昨日ねぼけ眼でコメント書いてしまい、あまりに失礼な物言いに仕事中後悔して、ビクビクしながらコメントを覗きに来たのですが。てっきり「失礼なヤツだな、チミは」的な流れになってると思ってました。マジごめんなさい。
で、僕もEi-mくんとダベってる時に概ね方向が固まったので、DDDさん→Ei-mくん→僕みたいな情報の流れになってたんじゃないかと。つまり出発点はたぶん一緒です。
仮に出発点が同じだったとしても、細かいところで相違が生まれるのが面白いです。
《氷落とし》は発想できませんでしたし、土地の構成も結構違ってますしね。
レシピを見せてもらったんですが。
すごく構成が美しいです…
自分は前環境から使っているんですが…コントロールよりにしか考えていなかったので参考になりました。
自分的には今の段階だとあんまりメタとか考えないで構築するので、素直な構成になってしまうことが多いです…。
1枚差しが多くなると、デッキの動きが把握しづらいんですよね。
余談ですが、自分は結構1枚差し好きですよ!シルバーバレット戦略大好きですし。優秀なチューター系に乏しい昨今は寂しい限りです。
やっぱりそうですよね、石の雨落ちてから《断層削り》《刺し猫》見て本当に涙した私は大爆発の子を見てからスタンに戻ろうかと思ってしまう程の土地破壊スキーです。《氷落とし》は近年では愛用していましたともー。
ブックマークしてしまいました。今後もどうか宜しくお願いします。
土地破壊は私も結構好きなのですが、回転にムラがあるのが難ですよねー。あと先手と後手で勝率がかなり変わってくるのが…ダイスロールの必勝法とかないですかね(笑
こちらもブックマークさせて頂きます。よろしくお願いします。